独学で宅建士合格体験記:おすすめの勉強法と必要なテキスト

いわしの資格取得(法律系)

独学で宅建士に合格したいわしです。

今日は私が宅建士の資格を独学で取得した勉強方法とテキスト、勉強時間の確保など、個人的な体験についてまとめます! 

宅建士は(頑張れば)独学で取得可能だ!

宅建士は法律系の資格の中では登竜門といわれており、難易度はそれほど高くはありません。

国家資格のひとつなので、取得しておくと就職・転職・異動などに大きなメリットがあります。私が取得したいくつかの法律系資格のうち、努力に比してリターンが高く、コストパフォーマンスが高い!

 とはいえ、法律を勉強するのが初めての人、資格の勉強に慣れていない人にとっては、最初は苦戦するかもしれません。

時間とお金に余裕がある方は予備校に通うのもアリでしょうが、私の場合は働きながら子育てしている環境だったので独学しか選択肢がありませんでした。

独学でも、(頑張れば)取得可能な資格といえるでしょう。

どうしても法律の勉強の感覚がつかみにくい!
難しい!という方は、ビジネス実務法務検定3級あたりの勉強から始めるとよいかもしれません。難易度が非常に低い一方、法律用語に慣れることができるので、法律に対するハードルが下がります。

法律系資格のなかでもかなり易しいビジ法3級勉強法はこちらから

後述しますが、宅建士は50問のうち、14問が民法関連、20問が「業法」といわれる宅建士にまつわる法律から出題されます。

法律に苦手意識を持ってしまうと合格は難しいでしょう。

 宅建士の出題範囲

宅建士試験の出題範囲は以下の通りです。

宅建業法20問
民法など14問(借地借家法、賃貸借、契約など)
法令上の制限8問(建築基準法、都市計画法、国土利用計画法、農地法)
税・その他8問

民法、宅建業法はしっかり押さえておく必要があります。

 中でもボリュームの大きい宅建業法は、最初はとっつきにくいですが実は「覚えてしまえばそれ以上でもそれ以下でもない」という「実務のルール」なので、しっかり勉強しましょう。

一方、民法は「暗記」というより「理解」が必要な分野です。自分の生活と照らしながら、しっかりじっくり取り組みたいところですね。

宅建士の合格率は15~17%

宅建試験の合格率は約15~17%です。

試験は50点満点で、35点前後、約70%以上の正答率が合格ラインです。 

資格スクール・予備校は必要?

宅建士のスクールはオンラインでも5~10万円が相場。予備校だともう少しかかるかもしれません。

前述した通り、時間とお金に余裕がある、何が何でも仕事の都合で一発合格しないといけない!というような場合はスクールを利用するのもありだと思います。

やはり餅は餅屋なので、スクールに通うメリットはたくさんあります。

 【資格スクールのメリット】

・モチベーションの維持
・無駄のない勉強
・最新の情報が手に入る
・仲間ができる
・ペースメーカーになる

【資格スクールのデメリット】

・費用がかかる(5~10万円程度)

 私はワンオペ子育て会社員だったため、お金と時間に余裕がなく、独学で受験せざるを得ませんでした

私が受験勉強していた当時より、今は通信教育が充実しているので、そちらを利用する手もありますね!

【オンスク.JP】
月額1078円でスマホで授業が受け放題の資格スクール。勉強のペースメーカーとしても使えそうです。この値段でこの内容ならかなり充実している…!

宅建士を取得するメリット

 不動産業界だと、管理職や手前のリーダー職への昇進のひとつの要件になっていることが多く、正社員の方は割と多くの方が取得している印象です。

それ以外でも、宅建士は「不動産の契約に関する知識が豊富」という名刺代わりになります。

 不動産業界専門の就職サイトもあるほど、不動産業界は売り手市場なので、コロナ禍においても強い資格です。人は家に、住むから。

不動産業界を専門にした転職支援サービス【宅建Jobエージェント】
(正社員ではなくても、宅建士の資格があればパートとしてかなり高い時給で働けるため、子育て世代にも人気のお仕事です)

学生の場合

不動産業界への就職を希望している方はもちろん強い武器になるでしょう。

そのほかでも、一定の知識を持ち、専門的な勉強に取り組んだというひとつの名刺になります。

また、宅建士は知名度の高い資格なので、就活面接での食いつきもよいと思います。

特に役員レベルになると、どの業界の会社でも不動産契約に携わったことは何度もあるでしょうから、よくわからない民間資格よりはずっと効果的なアピールになります。

(サービス業関連の会社だと、全国各地で何百件賃貸借契約を締結したりしているので、法務部でなくても不動産契約のあれこれに触れています)

 ビジネスパーソンの場合

 不動産業の方はもちろん、それ以外の部署でも、不動産契約に関する知識があると、一気に取引の解像度が高まります。

 プライベートで家を借りる、建てるといったシーンでも建築基準法や借地借家法の知識の有無で損得に大きな影響が…!!!

 我が家はシングルマザー世帯ですが、名刺に宅建士と書いてあるおかげで敷金をぼったくられることがなくなりました(笑)。

 勉強時間はどのくらい確保すればよい?

宅建士の取得には、一般的には300から400時間の確保が必要といわれています。

1日2時間で150日、5ヵ月かかるイメージです。 

とはいえ、勉強時間が確保できれば合格できるというものでもないので、「難易度を示す指標のひとつ」くらいに考えておいたほうがよいでしょう。

 私が独学で宅建士試験に合格した方法

 ここから先は私の個人的な宅建士合格奮闘記です。私が本格的に宅建士の勉強を始めたのは5月。ちょうど今くらいの時期です。

ちょっと遅いですね。ギリギリにならないと本気出せないタイプなので…。

 勉強時間の確保

 当時私は完全なるワンオペ育児+フルタイム勤務という非常に多忙な日々を送っていました(今もですが、当時幼児だった子どもも今ではティーンになり、だいぶ楽になりました…)。

そこで、勉強時間は以下の通り確保しました。

【平日】

・早朝(4時~6時半の2時間半)
・昼休み(30分)
・通勤時間(30分)

【週末】

・早朝(4時~6時半の2時間半)
・娘のお昼寝中(14時~15時の1時間)

 幼児の相手しながら勉強するとか絶対無理だし、子どもの寝かしつけで一緒に寝ちゃうマンだったので、割り切って21時に寝ていました。

このあたりの時間配分は別記事でも紹介しました↓

 あとはトイレ、キッチン、浴室、部屋中に建築基準法の制限貼ったりして、いつでもどこでも勉強タイムに。

 宅建士の勉強につかったテキスト

基本書編

宅建士の勉強に使ったテキストはこれです↓↓

上下巻あります。2冊だけで全教科網羅できます。

最新版が出ていないのがとても残念ですが、このテキストの素晴らしいのは音声講義がついているところ!

音声から入ってくる刺激と目で追う文字と、両方からしっかり内容を理解することができました。この値段でこれだけの内容が手に入るのはすごい。

 基本書は「音声講義つき」を強くお勧めします。ほかにも音声講義付のテキストで界隈の評判がいいものを紹介しておきます。

元大原の大澤茂雄先生の音声講義「(音声講義・アプリ付)合格しようぜ! 宅建士2017 音声付きテキスト&問題集 上巻[宅建業法・法令上の制限] 合格しようぜシリーズ

氷見敏明先生の「2020年版 楽学宅建士基本書[楽しく学び 楽して受かろう] (楽学宅建士シリーズ)

 各講師それぞれyoutubeでも講義をされているので、一度聞いてみて、自分の耳になじむ方の講義に絞るのが良いかと思います。

 問題集編

ビジネス実務法務検定の記事でも紹介しましたが、基本書で一定の知識を詰め込んだあとは、ひたすら一問一答を繰り返し、「実践力」を身に着けます。

ビジネス実務法務検定で紹介した勉強法はこちら!

過去問は実際の試験のように4択になっているテキストもありますが、4つの選択肢から選んでいると無意識に消去法を使ってしまったりして、正確な知識が身に付きません。

 ポイントは一問一答。

限られた時間を有効に使うためにも、これは絶対マストだと思っています。

 一問一答を繰り返し、テキストは困ったときに開くだけ

 さて最初の2ヵ月くらいで音声講座をしっかり聞きこんで、あとは一問一答をひたすら、もうそれはそれはひたすら繰り返します。

 私が使ったのはこちらの一問一答テキストです:2020年版 楽学宅建士一問一答[楽しく学び 楽して受かろう] (楽学宅建士シリーズ)

問題集の「解説」にたいていのことは書いてある

わからないことがあったら基本書を見直す、ということも一手ですが、問題集の解説で必要十分だと思います。

特に宅建は難しい法律の解釈を考えるような試験内容ではないので、六法全書も引きません(もちろん自己研磨のためには必要な作業ですが、最短で合格する、ということを目的にするならば…という前提です)。

 ノートを作るのは意味がない。時間の無駄

 資格の勉強をするときについつい陥りがちな「きれいなノートづくり」ですが、これは本当に意味がありません。

ノートを作るのは楽しいですが、時間がもったいない。

やってる気分になるだけです。

その時間があるなら一問でも多くの問題を解いた方が実力アップにつながると思います。

 ノートをとるときは、自分の中の知識がこんがらがっていると思ったときだけ。

特に建築基準法の形態規制や農地法の3条・4条・5条の違いあたりは、図に起こしたほうがわかりやすくなります。

 問題をときつつ、図を埋めていくようなイメージで進めるのがよいでしょう。

 ビジネス実務法務検定2級とはどのくらいレベルが違う?

 難易度が類似している資格としては行政書士や社労士、ビジネス実務法務検定2級あたりがあげられます。

私の体感としては

 ビジ法2級<宅建士<行政書士<<<社労士

 というイメージでしょうか。

 宅建士は業法など少し変わった内容が多いですが、その分「実務に直結している」「答えがスパっとしている」分、法律の難解な解釈に挑む必要がなく、ビジ法2級の会社法に抵抗がなければ、同じようにサクサク勉強できると思います。

 宅建士は学生でも取得可能?

 可能です!むしろ時間がある学生のうちに取得しておくと尚良し~!!!

確かにビジネス経験が勉強しやすさにつながる一面はありますが、

余計な知識が邪魔をするというデメリットもあります。

 経験がない学生のうちに、「原則として」不動産業界を勉強するには宅建士のテキスト程優れた教材はないと思います。

 宅建士は独学で合格できるか・まとめ

 ・独学でも取得可能
・最低でも300時間は勉強時間を確保しよう
・音声講座つきの基本テキスト&一問一答の問題集を何回も繰り返そう
・社会人でも受かる!
・学生でも受かる!
・努力次第!!!!

おすすめテキスト

基本書編
2020年版 楽学宅建士基本書[楽しく学び 楽して受かろう] (楽学宅建士シリーズ)

50日でうかる宅建士(平成28年版)【上巻】入門講義・権利関係

(音声講義・アプリ付)合格しようぜ! 宅建士2017 音声付きテキスト&問題集 上巻[宅建業法・法令上の制限] 合格しようぜシリーズ

↑どれかでいいです。全部そろえる必要はありません!

一問一答
2020年版 楽学宅建士一問一答[楽しく学び 楽して受かろう] (楽学宅建士シリーズ) 

スマホ編
【オンスク.JP】

【番外編】最新テキストを無料でゲットする裏ワザ

 これは私は合格した後で知ってガーーーーンとなり、今でもビジネスの補足として聞いているのですが、Amazonが提供している音声サービス「Audible」ではなんと12,500円分の宅建のテキストが無料で手に入ります。

無料でがっつり授業を受けている気分になります!(テキストだと目がすべってしまう…という方はテキストと併用で使うと効率的ですね)

Audibleについてはこちらで詳しく書きました

 

無料体験中にダウンロードしたテキストは、解約後も聞くことができ、かつ無料体験期間中の解約もOK!

宅建の音声講義を無料で聞くことができるので、ぜひ一度試してみてください。

(民法の講義は行政書士や司法書士などほかの資格取得のときにも役立つ!)

 宅建士に合格したら転職も検討しよう!

 宅建士の資格を持っていると不動産業界への転職成功率はかなりアップします!

不動産業界で働きたい方に!【宅建Jobエージェント】
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