主婦雑誌の「食費2万円(※野菜とお米は実家から送られてきます♪)」みたいなやつを心から憎んでいる(ただの妬み)。
私はリアルな家計簿が知りたいんや。
フルタイムワンオペおかん(シングルマザーにつき経済的にもワンオペ)・ママピコの家事奮闘記を、今日も今日とて皆さんと共有したい。
ちなみに結論からいうと、今回発表するソリューションは「10日分の野菜、約7キロ買う」なので、ネットスーパーを利用するか、車でまとめ買いに行くかを前提としている。
野菜について特定の購買ルートが確保されている場合は、別記事「買ってよかった2020」等で引き続きママピコブログをお楽しみいただきたい。
家事が苦手すぎるし、楽しくないけど意地でここまでやってきた
私はとにかく家事が嫌いだ。面倒だ。
料理も興味がないし掃除もだるいし洗濯も面倒。
たぶん子供がいなかったら3食菓子パンだったし、今ごろゴミ屋敷で干からびて死んでいたと思う。育児によって、私こそ生かされている。
産後ボロボロのまま職場復帰して保育園から連れ帰ってきた0歳児にピジョンの離乳食与えてたところ、
ソファで寝転びながらスマホで2ちゃんまとめ眺めていた元夫が「子供にインスタント食品食わせる女は母親失格だよなあ」と言ったこと、まじで一生許さない。
まじで一生許さないし離婚して大正解だし、ピジョンの離乳食は全然悪くないし、なんならその場で刑事事件を起こしても正当防衛だろとすら思うのだが、その言葉は本当に呪いのようにこころに張り付いていて、その後10年間、私は「家事」に対し、めちゃくちゃ意地のようなものがある。
こぎれいな家で、清潔でしわのない服を着て、それなりにバランスのとれた食事をとる。生活をちゃんとこなすことに強く執着している。
(やたら家事分担の話にアツくなるのもこのあたりに原因があると踏んでいる)
これまでも、「タスクを細分化して極力負担を減らす」ことについて研究を重ねてきたことは既報の通りだ。
家事は苦手だが「仕事」だと思ってソリューションをイノベーションする
家事、主婦、ワーママ、ワンオペ、こういうくくりにするから脈々とうけつがれた昭和の価値観から抜け出せず、「手作り神話」などというものに縛られるのではないだろうか?
私は主婦でもなくママでもなく、株式会社いわし家の家事戦略事業部マネジャーだ。他人の価値観に惑わされず、業務改革を粛々と進めたい。
前段が長くなったが、今日は家事戦略事業部マネジャーとして、野菜セクションの購買管理についてご報告したい。
厚生労働省の推奨する1日の野菜摂取量は1人350g
どうやら野菜はたくさん食べたほうがいいらしい。
そういう認識くらいはある。
どのくらいが適正かというと、「1日350g」らしい。そのうち3分の1は緑黄色野菜であるのが望ましい。
しかしデイリーで仕入れから消化まで管理し、ノルマをこなすのは割と難しい。その日その日予定も違えばテンションも違う。
そこで私はこのソリューションを提案したい。
「3500gの野菜を最初から買っておいて、それを10日で食べきる」
3500gて。割と大き目の新生児である。かわいい。
我が家では10日に1度ネットスーパーを利用して買い物をしている。そこで、必要な「量」をあらかじめ決めておく。
で、ここで買った野菜は必ず次の買い物までに食べきる。
そうすると、1日350g野菜を摂取するという理想的なペースで食事をしたことになる。
ビタミンは24時間で排出されるから云々、というのはもう難しい。無理。あきらめる。大体いい感じで生活できている、という感覚が、日々の自己肯定感につながるのだ。
野菜10日で3500gの購買量について
1日に必要な野菜は350g、うち3分の1は緑黄色野菜が望ましいという基本から、
1日に必要な緑黄色野菜は120g/人、
1日に必要な淡色野菜(緑黄色野菜以外)は230g/人。
我が家は大人+小学生女児の2人である。
よって、10日で7000g必要である。ただし、娘は10日のうち8日間昼食は給食を食べる。そこで、1日3食として1食分120gを8回分、総量から控除する。
よって、10日分で以下の仕入れが必要になる。
緑黄色野菜:2080g
(1日120g×2人×10日―(給食分:40g×8))
淡色野菜:3960g
(1日230g×2人×10日―(給食分:80g×8))
10日で仕入れる野菜を決めてしまえばあとはあるものを食べるだけ
①上記の数字をゴール値に設定
②各野菜の重さをあらかじめ調べておく
③ついでに単価も大体調べておく(これは本論ではないが家計管理に役立つ)
④あとはエクセルに数式入れて、「なにをいくつ買えば、大体ゴールに近づくか」を調べる
⑤ネットスーパーで毎回同じもの注文する
⑥10日で食べきる
⑦ヘルシー&ハッピー
こうすることで、10日間なにをどのくらい買えばよいかわかる。
ついでに普段のスーパーの価格も入れておくことで、大体の予算も管理できる。
我が家の仕入れは毎回まったく一緒である。以下表をご覧いただきたい。
(1)緑黄色野菜10日分
単位 | 重さ(g) | 購買数 | 量(g) | 単価(円) | 値段(円) | |
人参 | 個 | 150 | 3 | 450 | 80 | 240 |
トマト | 個 | 150 | 3 | 450 | 120 | 360 |
にら | 束 | 100 | 1 | 100 | 98 | 98 |
ピーマン | 個 | 35 | 2 | 70 | 22 | 44 |
ホウレン草 | 束 | 200 | 2 | 400 | 120 | 240 |
小松菜 | 束 | 300 | 2 | 600 | 120 | 240 |
計 | 2070 | 1222 |
量は「=(重さ)*(購買数)」の数式を、
値段は「=(単価)*(購買数)」の数式を入れておく。
ゴール値は家庭によって異なると思うので各自計算されたい。
単価は目安。家計簿代わりにしたければ正確な数値をいれてもいいが、我が家の場合はざっくりとした把握が目的なので、中央値を入れている。
普段利用するスーパーの単価を入れておこう。
うちは安さより便利さを優先しているためネットスーパー価格。激安スーパーとかだと半分くらいかもしれない。
(2)淡色野菜10日分
単位 | 重さ | 個数 | 量 | 単価 | 値段 | |
白菜 | 株 | 2000 | 0.5 | 1000 | 300 | 150 |
大根 | 本 | 1000 | 0.5 | 500 | 176 | 88 |
キャベツ | 個 | 1200 | 0.5 | 600 | 158 | 79 |
たまねぎ | 個 | 200 | 2 | 400 | 58 | 116 |
もやし | 袋 | 250 | 1 | 250 | 30 | 30 |
レンコン | 節 | 180 | 1 | 180 | 350 | 350 |
きゅうり | 本 | 100 | 3 | 300 | 50 | 150 |
えのき | 袋 | 100 | 2 | 200 | 98 | 196 |
しめじ | パック | 100 | 3 | 300 | 98 | 294 |
まいたけ | パック | 100 | 2 | 200 | 98 | 196 |
計 | 3930 | 1649 |
これで、10日間で2人で消費するべき野菜の量がわかる。食べたり食べなかったりする日があるが、10日で腐らせず食べきれたらゴールである。
冷凍保存を活用することで、不安な後半戦も乗り切れる。もやしやトマト等は早めに消費していく。
冷凍保存については以下を参照されたい。
キノコ冷凍しておくの本当便利。なんでもキノコいれちゃう。
食費の管理も可能。1ヵ月の野菜にかけるべきお金がわかる。
上記の表の通り、金額もついでに管理しておくと、「1ヵ月にかける食費の適切な金額」もわかる。
1食100円の生活は可能かもしれないが、栄養がおろそかになっては本末転倒。健康こそ最大の資産である。
我が家の場合は、10日間で2871円、1ヵ月で約8613円が最低でもかかることがわかる。
これに肉、米、魚、豆腐、卵…と足していくと、割と適切な範囲で家計を管理できる(ちなみに肉と米はほとんどふるさと納税に頼っている)。
家事戦略のカギはサスティナブルであること。適当にやるし外食もする。
冷凍保存の技術を身に着けておくことがサスティナブル(継続)の鍵。食べきれなかったら死ぬわけじゃないので、冷凍すればよい。そのためには冷凍保存の知識は最低限必要。
「〇〇しなきゃ」「〇〇すべき」は脳のストレスになってよくない。
無理せず、ほどほど、で進めるには「猶予」の手段があったほうがよい。冷凍しておけば腐らない。
何日かためてしまったら全部鍋に放り込んで味噌で煮たら大概うまい。
大根も白菜も人参もかなり冷凍保存できるのは割とびっくり。食感もかわって、また面白い。白菜は冷凍してから煮るとキムチみたいな歯ごたえになる。
我が家あるある・なべ、やりがち
野菜たくさん食べる家あるある、鍋やりがち。夏でもめちゃくちゃ鍋やる。取り分けたりするのが面倒なので「一人鍋」方式にすることも多い。
かわいいし楽しい。
多めに鍋をつくって翌日のランチにスープジャーにいれて会社で食べる。
なのでネットスーパーでよく買うのが、「プチっと鍋」系。子供がいると食べられない辛いキムチやゴマ坦坦鍋なんかも「一人鍋」なら可能。
娘はちゃんこなべ、私はキムチ鍋、というのもよくやっている。
最近ハマっているのは養命酒の会社が作っている薬膳鍋。
自己肯定感が+2くらい上がってよい。豆腐、油揚げ、厚揚げなどでタンパク質を多めにとると尚よい。
我が家あるある・豚汁やりがち
根菜使い切れないぜってときは豚汁。
ごぼうの水煮も年中安定的に手に入るので重宝。豚汁とおにぎり。最高。
「結局こういうのがいいんだよね」っつう話。
なお最近調理家電の「ラクラクッカー」を導入して、豚汁は完全にラクラクッカー任せになりました。朝野菜と豚肉を放り込んでおけば帰宅したらすでに根菜にもしっかり火が通っている!ありがたい!
我が家あるある・スムージーめっちゃおいしいけど、ミキサーしまったら二度とやらない
一時期流行したグリーンスムージ―も、たまに飲むとおいしい。冬は寒いので朝からごくごくいくのはきついが、休日のブランチに、お風呂あがりに、リンゴとバナナさえあればかなり甘めでホウレンソウ・小松菜あたりの緑黄色野菜が山ほど摂取できる。
娘は緑色だと嫌がるので、ニンジン・リンゴ・ヨーグルトのミックスジュース。
ただ、ミキサーはしまっちゃうと出すのが面倒で二度とやらなくなるので、出しっぱなしにしておくのが習慣化するコツかもしれない…。
1日350gの野菜摂取を実現するために便利なグッズまとめ
*ジップロック
めちゃくちゃ使うので業務用でどどんと用意。フリージング専用のやつのほうが丈夫だし冷凍やけしません
*土鍋
一人用サイズがあるとなお良し。我が家は3人用が1つと一人用が2つ。フル活用。
*ル・クルーゼのホーロー鍋
かわいい。出しっぱなしでもかわいい。眺めて最高。ホーローなので熱が伝わりやすく、大根やニンジンなどの根菜にも早く熱が通る。びっくりするくらい重い。びっくりするくらいかわいい。一生大事にする。
*スープジャー
サーモスの技術まじどないなってんの。朝のスープの温度が、会社のランチでもそのままなんです。不思議。これがなけば野菜ランチは達成できない。
*ミキサー・ブレンダ―
前述のとおり、一度しまったら二度と出さない。かわいいからだしっぱなしでもいいかも。
最新家電はレンタルで試そう!
とはいえ、いきなり数万円の家電を買うのは勇気がいりますよね。
レンタルなら月3000円ちょっとで最新家電を試すことができ、自分に合わないな、と思ったらすぐ返却。これで数万円を損することもありません。
※レンタル各社ラクラクッカーのレンタル取扱いはありませんでしたが、ホットクックやクックフォー三―(ティファールの調理家電、ラクラクッカーより大きめです)はレンタル可能。調理家電ってなんぞや?って方はぜひ一度お試しください。
とにかく時間と体力が勝負のワーキングマザー。
ロジカルモンスター主婦の野菜摂取ソリューションまとめ
①各家庭、1日に必要な野菜量を算出しよう
②買い物の頻度に応じて、1回の買い物で買うべき野菜量を算出しよう
③各野菜の重さを把握したうえで、「なにを」「いくつ」買うか、あらかじめ決めてしまおう
④毎回それさえかって、あとは次の買い物までモリモリ消費しよう
⑤野菜たくさん食べる、家族みんな健康
野菜たくさん食べると健康になるかどうかはそれぞれ思想もあると思うが、我が家は「結局バランスよく食べるのが大事よね」という結論に至っている。
引き続きソリューションをイノベーションしながらヘルシーな毎日にコミットしたい。
以上、渡辺からは以上です。
ごきげんよう。