バツイチ子持ちの私が転職エージェントを使って転職した話

いわしの人生ログ

バツイチ子持ち、子供はまだ幼児、実家の支援もありません!

転職当時、ヤバヤバ不利状況・役満だった私がパートから正社員になったときにつかった転職エージェントの話をします。転職活動を検討されている方の参考になれば。

転職エージェントの仕組み

転職エージェントとは、転職したい人と、人がほしい会社をつなぐ「仲介人」。

マッチすれば会社が手数料として、転職者の年収の3~4割をエージェントに支払います。

つまり、あなたの転職がうまくいけば、エージェントには最低でも100万円レベルのお金が入ることになります。

つまり、あなたの転職成功=エージェント会社の報酬になる。転職エージェントは転職者の希望と求人を出している会社が雇用契約を締結するために、ありとあらゆる力を尽くしてくれます。

逆をいえば、(厳しいことを言うようですが)転職が成功しなさそうな人にはエージェントも手間をかけない…というのが実情でしょう。

転職エージェントって結局何をしてくれるの?

一般的な転職エージェントサービスの流れは以下の通りです。

①転職者のスキルや希望を聞き取る
(履歴書や職務経歴書をチェックしてくれるエージェントもいます)

②求人会社に転職者をプレゼンする(書類選考)

③面接の日程調整
(複数の会社と面接するような場合は、エージェントがうまい感じに組んでくれます)

④条件交渉
(自分では言いづらい年収の交渉や、「契約社員はちょっとNG」とか「正社員ならOK」とか、打診してくれます)

⑤内定!

⑥会社はエージェントに手数料支払い

つまりは、エージェントは、「あなたの経歴を見て」「あなたに合った求人を探してきて」「選考書類の提出→合否の確認」「面接日程調整」「条件交渉」をしてくれる……というサービス。

なぜそこまでしてくれるか?

前述のとおり、手数料が入るからです。

私が転職を決めたとき、私のスペックはかなりヤバかった

私が実際に転職エージェントサービスを利用したとき、私のステータスは以下の通りでした。

【キャリア】
・事業会社での法務実務経験数年(途中育休で1年休み)
・保有資格:ビジネス法務検定2級、行政書士(当時)
・TOEIC:750点(当時)

ここまではまあまあどこにでもいそうな感じですね。しかし問題はここから。

【スペック】
・現職はパート職(事務)
・子供は1歳(すぐ熱出す、保育園)
・バツイチ(夫なし、サポートなし)
・頼れる実家なし

いやーなかなか手ごわいですね。私が人事だったらちょっと採用に躊躇します。熱を出したらどうするの?仕事をちょくちょく休むんじゃないの?不安要素がたくさんありますね。

バツイチ子持ちの私が転職に成功した理由

まずは転職サイトに登録します。するとどかどか、転職エージェントから連絡が入ります。で、その中の一人と面接することになりました。

「あの、、、私こういう感じなんですけど、会社側から嫌がられませんかね?」

転職エージェントは、40代半ばの、割と頼れる雰囲気の、肝っ玉母ちゃんといった女性でした。

エージェントの方は言いました。

「いやむしろそれを強みにしましょう!”私こんな崖っぷちなんで、絶対辞めないですよ!”ってアピールしたらいいんですよ!私はあなたみたいな女性にむしろガッツを感じるけど?」

「少なくとも私はそうやってあなたを売りこむわ。だから自信もって!」

その言葉に救われ(そして実際崖っぷちだし辞めない笑)、私は彼女を信頼し、彼女と二人三脚で就職活動に乗り出しました。

敏腕エージェントが私にしてくれたこと

書類チェック

彼女はまず私の履歴書をバッサバサ赤字をいれていきました。「わかりにくい」「もっと端的に」「ここはもっとアピールして」

それから職務経歴書も。

「これはやったことある?」「あります」「何で書かないの!」
「これはどのくらいできるの?」「**くらいです」「じゃあもっと具体的に書いて!」

こんな感じで、しっかりインタビューして、かなり具体的な職務経歴書が出来上がりました。

彼女の赤ペン先生のおかげで、私の書類審査通過率はかなり高く、希望した会社のほとんどと面接までこぎつけました。

面接指導

離婚したて、パートではほとんど誰ともしゃべらない、普段は2歳児としかコミュニケーションしていない…社会人としてほとんどの機能が低下していた私に、彼女はしっかり面接指導をしてくれました。

「ほら顔あげて!」「目をあわせて!」「そんなネガティブな言い方しないの!」「ここはポジティブに言い換えられるでしょ?」

いま思うと、彼女は私を本当に応援してくれていたのかもしれません。

彼女にもお子さんがいて、彼女の世代で、働きながら子供を育てるということは本当に、本当に、大変だったと思うから…。

条件交渉

面接がおわったあと、敏腕エージェントは会社との交渉に入ります。

私が言いづらいお金のこと、残業のこと、休みのことなど、しっかりと話しをしてくれました。「あの会社は条件はいいけど子育てに理解がなさそう。有期契約っていってるから断ってもいいんじゃない」など、主体的なアドバイスもくれたのは本当にありがたかったです。

転職エージェントとの相性

転職サイトに登録すると、多数のエージェントから連絡があります。その仕組みがよくわからなかったわたしは何人かのエージェントと連絡をとり、面接をしたりしました。

……が、私が信頼できる、と思ったのは、上記の女性の女性だけでした。

あとは変な求人を持って来たり(法務を希望しているのに全然法務じゃない営業とか)、メールがとんちんかんだったり、やたら遅い時間に電話してきたり(子供が小さいのに!)、といった非常識なことをしてくる人もいれば、たぶん営業力の問題で求人の数が少なかったり。

エージェントは「転職希望者という商品(ここでいう私)を会社に売る営業マン」です。

私をいかに上手に売ってくれるか、というポイントに絞ると、やはり優秀な人とそうでない人がいます。

私が弱気になって、「子持ちだし、年収はこのくらいで…」などとちょっと下の方にして相談してみても、彼女は「いや、あなたの仕事は値切ってはだめ、しっかりしなさい」といつも支えてくれました。

私が転職エージェントを使ってよかったと思うポイント

すくなくとも、私が当時希望していた「企業法務」というジャンルでは公開されている求人数はあまり多くありません。エージェントは非公開の求人を持っていたり、求人をだしていない会社にも「こういう仕事ができる人がいますよ」と営業をかけてくれたりします。

エージェントの能力が高ければ、そもそも求人を出してすらいない会社に潜在的なリスクをつつき、そこにスルリと転職希望者のスキルをはめてくれるのです。

私は上述のスーパー肝っ玉かあちゃんエージェントのおかげで、「なんとなくコンプライアンスとかやらなきゃなあ、でもあんまりお金はかけたくないなあ、ほかにもなんでもやってくれそうな人がほしいなあ」みたいなふんわりとしたニーズを持った会社にするりと入社することができました。

そしてありがたいことに、年収の交渉もエージェントがしてくれました。

「彼女は今は小さいお子さんがいて残業もできないが一時的なこと」
「長い目で見れば会社にプラスになる」など、事前に会社に私のキャリアプランについてしっかり話していてくれたおかげで、入社したあとも、会社とミスマッチがほとんどありませんでした。

転職エージェントを使って転職するデメリット

さてわたしはうまいこと滑り込んだ会社で、法務から人事・総務系のバックオフィスなんでもやることになり、逆にエージェントから提案を受ける側になりましたが、やはり「直で応募してくる転職希望者」と「エージェント経由」だと、コストが全然違います。

なにせ年収の3~4割が手数料でとられるので、企業としては慎重にならざるを得ません。

さらに、エージェントが優秀でないケースだと、転職希望者がいくらちゃんと連絡していたとしても、エージェント側のミスや遅延で企業側との連携がうまくいかず、本来合格するはずだった人が採用からもれる…ということも。

優秀でないエージェントとの転職活動は、転職をしようとする側にも時間のムダだし、企業からしても、かなりマイナスです。

エージェント選びはとても重要。この人合わないな、なんかテンポが違うな、わかってくれないな、と思ったら、さっさと別の会社のエージェントに切り替えるのがお互いのためです。

転職エージェントは少なくとも3人くらいと会ってみよう

転職エージェントの質は「会社」でなく「個人」に資する部分が大きいなと思います。

企業側の立場で大小さまざまなエージェントと会いますが、会社規模はあまり関係ないように思います。優秀な「個人」に出会うのが、転職成功のカギといえるでしょう。

転職エージェントは「悪」か

SNSなどでは、時々転職エージェントの悪口を見かけるときがあります。

中には本当にひどい話もあり、人生の大事な選択をしなければならないときに、よくない人に巡り会ってしまったなと心から気の毒になります。

転職エージェントは確かに「転職で金をとる」からこそ、中には「なんでもいいからとりあえず雇用契約を結ばせる」「適当にたくさん応募させる」というような営業の仕方をしている方もいらっしゃるでしょう。

それで、「エージェントは金の亡者だから、エージェントを使うのは得策でない」という言説に触れることもあります。

私は前述の敏腕エージェントに出会ったことで、そういう印象は持っていません。

お金を儲けるのは「悪」ではない。当たり前のことです。私も毎日、お金を儲けるために悪戦苦闘しています。

その中でも「質の高い仕事をするひと」に出会えるかどうか。

転職者がエージェントに選ばれるのではなく、転職者がエージェントを選び、見極めるべきです。

じっくり、納得のいくパートナーを見つけてみてください。

自分に合った転職エージェントを探そう

優秀なエージェントがどこにいるかはわかりません。

3、4つサイトに登録するとよいでしょう。

(それ以上になると管理できなくなったり、誰が誰かわからなくなったりします…)

そしてこの人だ!という人に巡り会ったら、できるだけその人を中心に転職活動するのが良さそうです。そうでないとせっかく調整を代行してくれるのに、こっち側でも調整しなきゃいけなくなるので。

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 ワーママにはありがたいですね

転職エージェントを使ってみたまとめ

ということで今日は転職エージェントと私の思い出をつらつら書きましたが、要点は以下だけです。

・優秀なエージェントとそうでないエージェントがいる
・優秀なエージェントに出会うと転職活動は一気に楽になる
・自分のマイナスポイントすらプラスポイントに変えてくれる
・優秀でなさそう、と思ったらとっとと別の会社に切り替えよう

というわけで、みなさんの転職がうまくいくことをお祈りしております!よーそろー!

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ワーママ大変ですよね!頑張って乗り切りましょう。





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