我が家の10歳が公文とRISU算数を併用してみて実感したメリット・デメリット、体験してみてはじめてわかる、それぞれの違いと特徴についてレポートします。親子で家庭学習に本気で取り組んだ記録です。

公文とRISU算数は何が違う?
公文の目的
公文に入って一番最初に驚くのは、渡される課題の簡単さではないでしょうか。我が家は小1から始めましたが、リンゴの数を数えるだけのプリントを最初ひたすらやらされて、「大丈夫なのか!?」と本気で不安になりました。
心配しなくても大丈夫です。
すぐに追いつきます。
これが公文の最大のメソッド、「成功体験の積み上げ」です。
簡単に解けるプリントを何枚も何枚もやっているうちに、「勉強は樂だ」「勉強は苦痛ではない」「自分はできる」という肯定感が積み重なります。
そしていつの間にか自分の学年を上回る単元の問題を解いている。
我が子も、リンゴの数を数えていたと思ったら、今はもう連立方程式を解いています。
毎日もらってくる大きな花丸。
「私は勉強が得意だ」「勉強が好きだ」「算数は怖くない」
この気持ちが、毎日の勉強を支えてくれています。今のところ。
私自身は「勉強をやって褒められる」ということがなく、自己肯定感の低さが勉強を苦痛にしてきたので、本当にこれはありがたい…私では与えられなかったものを、公文はたくさん娘に与えてくれています。
RISU算数の目的
なにも考えず、機械的にプリントをこなすことで肯定感を上げていくのが公文式ですが、RISU算数は「考えないとできない」が大きなポイント。
子どもになんとかして「考えさせる」教材が豊富なのがRISU算数の最大の特徴。
文章問題や図形、あらゆる角度から子供の「読む力」「考える力」にアプローチします。RISUは算数特化型の教材ですが、算数を徹底的に考えることにより、国語力も同時に身に付きます。
公文にかかる時間
公文は最初のころはとにかく簡単な課題しか出ません。小1~2あたりだと1教科10分15分で終わってしまうかもしれません。
公文は1日〇枚といった具合で決められた課題が出ます。子供のペースや進度に応じて、教室の先生が枚数を調整してくれます。
最初は3枚から、調子がよくなると5枚10枚と増やされたりします。
娘は分数の割り算あたりから30分近くかかるようになりました。
教室に通う日(週に2回)も、2教科で1時間間程度です。
RISU算数にかかる時間
楽しければどんどん先に進みます。公文と違って「1日〇枚」といった制約もありません。ある週末、放っておいたら3時間近くもくもくとやっていて、さすがに視力の観点から止めたこともありました。
逆に言えば、ちょっとしんどいな、という日は10分でやめることも可能。自分のペースにあわせた学習が可能なのがRISUの特徴です。
決まった時間・決まった分量の課題をこなす公文に比べ、自由度が高いのがRISU算数。これは向き・不向きがあるかもしれません。
子どものやる気を止めない、という点については、よくできたシステムだなあと感心してしまいます。
考える→わかる、の気持ちよさをどんどん体感できるので、飽きない様子。
チャレンジが我が子にとっていまいち面白くなかったのは、「むずかしい→悩む→わかる」の気持ちよさがなかったところかもしれません。
まったくわからないのも楽しくないけど、できていること、わかっていることを繰り返させ得られるのも苦痛。このあたりの塩梅は、うまく調整してあげないとなと思います。
公文は「体力づくり」、RISU算数は「技能のばし」
基礎トレをしないアスリートはいない
公文とRISU算数を併用してみてつくづく感じるのは、それぞれの目的がまったく異なっており、それぞれの目的が違うこと。
簡単に言うならば、公文は基礎トレ(体力づくり)で、RISU算数は競技能力を伸ばす技術の特訓。
走り込みをしない野球選手はいませんが、走り込みだけしてバッティング練習をしない野球選手もいない。
「走り続ける体力」をつくるのが公文ならば、「早く走る技術を磨く」のがRISU算数だなというイメージです。
併用でさらに伸びる子になると実感
基礎トレを充実させて体幹が鍛えられると、バッティングフォームが安定する…というように、基礎トレと競技技術のトレーニングには相関関係があります。
公文にRISU算数を加えるようになってから、子供の学力がいっきに「上がった」と実感したのは、それぞれで身に着けた能力が相互にうまく作用した結果だと思っています。
→公文だけで学校の成績が上がらないのは「基礎トレ」ばっかりやっているから?
公文をずっと続けているけれど学校のテストはいまひとつ、授業の理解度が十分ではない、外部の実力テストを受けてみたら全然できなかった、、、というケースをよく見聞きします。
我が子も、公文で3学年も先取学習しているのに、中学受験用のテキストを試しにやらせてみたら全く解けない!と言う事実に直面してびっくりしました。
でも、これって、「野球はやったことない、でも毎日10キロ走っているからホームラン打てるはずだ」みたいな話なんですよね。
いや、バッティングしてませんやん。
野球のルール知りませんやん。
我が子も、「考え方」をRISU算数で身に着けてから、ぐんぐん先に進めるようになり、実力テストの成績も目に見えて上がり始めました。公文で身に着けていた「計算力」「学習習慣」がここで彼女を押し上げてくれたように思います。
公文だけで学力が上がらない、不安だ、という親御さんは、もしかしたら「競技技術」についての訓練がまだ不十分なのかもしれません。
我が家が公文を続ける理由
公文は保護者のペースメーカーにもなる
あまり知られていないのですが、公文って子供に対してだけではなく、保護者に対しても同じようにマニュアルがあるんだと思います。
年に2回、保護者面談があるのですが、私は、まんまとそれに引っかかっています!!!!
自己肯定感爆上げメソッド、保護者編。
とにかく、先生に、褒められる。
「お母さん本当にがんばってますね」
「お母さんの声かけのおかげだと思いますよ」
「娘さん、どんどん良くなっています」
「娘さん、一生懸命ですよねえ感心しちゃう!」
知ってるんです。ほかの保護者さんにも言っていることを!!!!
でも!!!うれしい!!!!ありがとう先生!!!!!
一方で、「いまここにつまずいている」「この辺は少し苦手のようだ」「〇月頃ちょっとモチベーションが下がっている様子だった」等、割と具体的なフィードバックがきちんとあるので、保護者としても助かっています。
これは教室・先生のあたりはずれが大きいと思うので何とも言えませんが、娘の通う教室は当たりだったなと思います。
学習のペースややり方、私のスタンスについて、「家庭以外の目」があること、それについて大人同士話し合える場面があることは私には本当にありがたい。
公文は学習習慣を定着させる
公文から出される1日〇枚の課題プリントは、やらなければその分翌日の負担になりますし、週に2回、家庭以外の確認もあります。
なので確実に毎日学習する習慣が強制的に身に付きます。
というか、親としても「とりあえず今日はこの分量だけやらせておけば大丈夫」という指標ができて安心です。
これは週に2回行くだけの塾や、オンラインのタブレット学習ではなかなか難しいこと。
小さいうちから家庭学習の時間をとる、習慣をつくるという意味では、公文には本当に助けられました。
大人の私も、資格勉強等で、毎日これだけはやりなさいというプリントみたいなのがあるといいなあとよく思います…
(これビジネスチャンスになりませんかね?宅建とかビジネス実務法務検定くらいならできそう!)
公文とRISU、先取学習はどちらがいい?
先取学習をさせたいというのが多くのパパママの本当のところではないでしょうか。公文とRISU算数の先取学習についてここでは考えていきます。
公文もRISU算数も、どんどん先に進める
先取学習をするにあたっては、公文、RISU算数もそれほど差はありません。公文は一定のペースで先にいき、RISU算数は個人差によってものすごく先にいくか、のんびりマイペースでいくか。できる子は公文の比じゃなく先にすすむでしょうね…。
先取にこだわるならRISUに軍配です。
我が家が公文とRISU算数を併用した理由
我が家の場合は、RISUでどんどん先にいくにしても、そこについていくだけの基礎体力も必要だろうと思い、あえて公文も併用させています。
公文とRISUの併用で塾が不要と考えるワケ
そろそろ回りは学習塾・進学塾を検討する頃ですが、我が家は時間的な問題や保安上の問題から、このまま公文&RISU算数で様子をみようと思っています。
塾が主催する実力テストは定期的に受験していますが、引けを劣らない成績ですし、RISU算数には東大生によるオンライン授業も充実しています。
それを親子で見て一緒に問題をとく、というペースくらいが娘にはちょうどいい様子。
公文とRISU算数を両立させる我が家の時間術
公文で助走をつけて、RISU算数でしっかり考える
何度もいうように、公文は「基礎トレ」です。アスリートが準備体操をしっかりするように、まずは娘は公文をリズミカルに終わらせます。時間がきたら公文に取り組む。娘の場合は、私が帰宅後、夕食を済ませた20時に始めます。
家庭学習は小4で60分、毎日続けられるのは併用のおかげ
20時に始めた家庭学習、大体21時に終わります。学校の宿題は別。ママが帰宅前に済ませます。
公文でしっかりついた学習習慣と学習へのswitchを利用して、そのままRISUのレッスン動画を見て、問題に取り組みます。
公文とRISU算数を併用するコスト・デメリット
公文の料金
ネックといえば料金。どちらもそんなに安くはありません。
公文は1教科7000円、うちは2教科受講しているので14000です。
RISU算数の料金
RISU算数の料金体系は少し複雑。
RISUの基本料金は年額一括払いで29760円(税別)、一ヵ月に換算すると2,480円。それにくわえ、以下の利用料がかかる。
いわゆる従量課金制。
子供が先に先に進めてしまった場合、塾レベルでお金かかるな!?!?
利用料の算出例 | ||
1ステージ未満/月クリア: | ゆっくり学習… | 利用料なし |
1.2ステージ/月クリア: | 少し速いペース… | 980円 |
1.7~2ステージ未満/月: | 学校の1.3~1.5倍速… (利用者の平均速度) | 2,980円 |
2.5ステージ/月クリア: | 学校の1.9倍速… | 5,480円 |
3ステージ以上/月: | 学校の2.3倍速… | 8,980円 (上限金額) |
まあ、たくさんステージをクリアするということすなわちその分身についていると思えば、「たくさんやっている子が問題集をたくさん買っている」だけの話であり、
これが「データ」だからちょっとややこしい。
平均くらいのペースで、基本料金2480円+利用料2980円で5,460円。
びっくりするくらい高いというほどではないですね。
塾に行くよりは安い
一般の学習塾に行くと思えば、それほど高い金額ではありません。中学受験を予定しているわけではありませんが、週2回の塾に通わせようと思ったら2万円程度は覚悟したいところ。
公文+RISU算数でも、いまのところ塾と同等レベルの効果を感じているので、まあ金額的に妥当かなと思っています。
価値ある投資と割り切る
私のしょうもない飲み会(最近めっきりなくなりましたが)、私のしょうない服、わけわからない間食、このあたりと比べたら、娘の勉強に投資することははるかに有効のように思います。
勉強が苦痛じゃないうちは、どれだけでもやったらいい。勉強が楽しいというのはとても強みです。私はこのまま彼女を応援したいと思います。
公文とRISU算数の併用メリットまとめ
★公文は基礎トレ、RISUは技術トレーニング
★併用することで相乗効果が期待できる
★算数ができればほかの教科たいていできる。
RISUをクーポン使ってお得に試してよう!
「RISU」は、クーポンコード「eed07a」入れていただくと1週間お試し可能なので、まずは一度試してみて、向いてないなと思ったら1週間以内に返却されるとよいかと。。
※1週間で返却した場合は送料だけしかかかりません。向き・不向きはお子様によりけりだと思うので、まずはお試しから始めるのがよいかと思います
※公文も、体験学習期間などを利用して一度行ってみるといいでしょう。先生の雰囲気がとても重要なので、近くに複数の教室があればどっちも行ってみることをオススメします!
というわけで渡辺の本気の家庭学習の話でした。それではごきげんよう!