【シングルマザー事件簿】娘が少年に原付でひかれて顔を8針縫ったので損害賠償請求した話

怒りと悲しみがおさまらない!

娘が5歳のとき、無免許で原付に乗っていた16歳と衝突し、顔を8針縫うけがをしました。

少年の保護者の対応があまりに不誠実だったので損害賠償請求した思い出ばなしです。

企業法務ママ
企業法務ママ

企業法務ママ(@watanababy2010)です。小学生の娘と二人暮らしのシングルマザーです。

事故状況

娘当時5歳。よちよち歩きではなく、すでにしっかり歩けるお年頃です。

私と娘は歩道を歩いており、手はつないでいませんでした。

娘は私より1mほど先を歩いており、私は彼女のうしろ姿を見ていました。

突然、マンションの駐車場から原付が!

歩道に面したマンションの駐車場から原付が突然現れました。

ノーヘルメット、しかも片手にはスマホ、目線は完全にスマホ。そしてあっという間に、娘にぶつかりました。

私が声をかける隙もありませんでした。

気づいたときには、娘は2mほど先に倒れており、原付に乗っていた少年(このときは正確な年齢はわかりません)はふてくされた様子。私を見て舌打ちをしました。

なぜかこの舌打ちの瞬間のことを、よく覚えています。

娘は無事だったものの

娘にかけよると、口元から大量の出血。顎がぱっくりとわれ、血を止めようにも、どこから出血しているかわからない状態です。

娘は茫然とした様子で、泣く声も出ません。意識はありましたが、がくがくと震えています。

手や足にも無数の擦り傷。

私は動転し、とにかく救急車を呼びました。

原付が走り去っていくのが見えます。ナンバーだけしっかり覚え、あとは娘の救護に必死です。

救急車を待っている間に警察に電話。

警察に事故の状況と原付のナンバーを伝えて電話を終えました。あとは到着した救急車に乗り込みました。

すれ違いで警察が来ました。これって最初に警察に連絡したら、救急車もセットで来てくれるやつでしたね。あとから知りました。

病院で行われた緊急縫合。「お母さんはそとに出てください」

救急車の中で突然、娘の意識がなくなりました。私はさらに動揺し、動転し、パニックになりました。

救急隊員の方が私を制しますが、とにかく娘に声をかけます。

頭を打っているかもしれないから触らないで、と言われましたが、どうしても娘を抱きしめたい。それは、「感情」というよりも「痛み」に近い、避けがたい衝動でした。

病院についてすぐ、私は看護師さんたちに抱えられるようにして娘から離されました。娘の意識が戻ったのか突然、処置室から泣き叫ぶ声が聞こえます。

ママ、助けて、ママ!

私はとにかく娘に近寄ろうとしますが、看護師さんたちに止められます。お医者さんは「顎の出血が止まらないから、このまま縫合します。お母さんは外に出ていてください」

ママ!

娘の悲痛な叫びが続きます。そしてふと静かになりました。麻酔が効いたのでしょう。

日曜日の、救急外来。暗い病院の廊下に座っているのは私ひとりです。

シングルマザーの私は、この状況を誰とも同じ気持ちで過ごすことができません。このときほど、「シングルマザーがつらい」と思ったことはありません。

誰に連絡をするでもなく、ただただ茫然と、娘の痛みを代わってやりたいと願うばかりです。

娘の顔に残る、大きな傷

麻酔から覚めた娘は包帯でぐるぐる巻きの状態で、ぶるぶる震えていました。

それから、私と娘の通院の日々が始まりました。

まずは傷が化膿しないように毎日縫い傷を消毒します。

そして数日後に抜糸。

抜糸した後も、顔には大きな、おもわず目をそむけたくなるような傷が残りました。

まだ5歳の小さな娘です。これからたくさんの希望を胸に小学校にあがる、真っ白な頬から顎にかけて、赤黒い、腫れた傷が残っています。

どうにか少しでも目立たぬよう、薄くなるよう、デマにすら縋り、あらゆる方法を試す毎日です。

通院の日々、使い果たした有給休暇

前述のとおり私はシングルマザーです。私が仕事をしなければ、我が家に収入はありません。

私は有給休暇を使って毎日娘を皮膚科と形成外科に連れて行っていました。

しかし、付与された休暇を使い果し、あとは欠勤です。

幸い、職場は理解し応援してくれて、クビになるようなことはありませんでしたが、収入が断たれ、娘の傷はいっこうによくならず、私は途方にくれていました。

シングルマザーに限らず、ワーママみんなの悩みですよね

警察からの電話。少年の保護者に言われた、衝撃の言葉

加害少年の特定は時間がかかりました。ナンバーを照合したところ盗難車で、そのマンションは彼の友人が住んでいたようです。

それでも警察は近所の防犯カメラの映像などから少年の身元を割り出し、逮捕に至ったのです。

私は警察署の応接室のような部屋で、

少年のご両親にお会いしました。そのとき、信じられない言葉を聞いたのです。

「まあ、子供のしたことですから」

いや、それ、加害者側の言葉じゃなくね?

「お母さんも、母子家庭で大変なんでしょ?とりあえずお金払うから被害届取り下げてくれない?面倒なのはお互い困るでしょ?」

母子家庭。5歳とシングルマザーの組み合わせは、それはそれは世の中でなめられた存在なのでしょう。

私は相手方が提示した示談金50万円と被害届の取り下げ、両方を断り席を立ちました。

加害者の父親は、半分笑いながら言いました。

「50万円だよ、お母さんのパートの給料の何か月分?」

やられたらやり返す

「被害届については取り下げる気はありません。刑事手続きについて私は関与いたしませんが、民事上のお話は今後弁護士からご連絡します。それから、〇〇さん、私はあなたのお母さんではありません」

企業法務ママのキャリアがここで活きました。

おじさん相手にタンカをきることは、日常茶飯事です。

私は家じゅうのお金をかき集め、定期預金を解約し、弁護士に着手金を支払いました。

後遺症障害の損害賠償請求。倍返しじゃ済みません

事故から半年。

娘の顔には5センチを超える大きな傷が残りました。

現時点で算定される損害をまとめ、私の休業期間の逸失利益(働いていたらもらえたであろう給料)、娘の将来の外科手術費用、これまでかかった通院費用(交通費含む)もろもろの慰謝料を請求しました。

後日談

この先の詳細は少年事件なので自粛しますが、裁判所の出口で、加害少年の父親から最後にたたきつけられたのがこの言葉です。

「このクソアマが」

そのあと送金されるはずのお金が入ってこず、父親の会社に給料差押え請求するのはまた別のお話しですが…

私はクソアマシングルマザーです。

娘がやられた分は本気でやり返すのです。

そして現在、娘の傷は、その後のあらゆる美容外科の力を借り、かぎりなく薄くなっています。裁判で勝ち取ったお金は、弁護士費用と、それらの治療に消えましたが、そのお金がなければ、娘の傷は生涯残ることになったでしょう。

心の傷は消えない

裁判をやっても、お金をもらっても、私たち親子の心の傷は消えません。私は大きな憎しみと、病院の廊下で感じたとてつもない恐怖を、ずっと忘れることができません。

娘にも、たくさん、痛い思いをさせてきました。

今回は弁護士さんの腕もよく、加害少年の父親が定職につき、しっかりと賠償金を回収することができましたが、裁判をやっても、報われないケースも多々あります。

(ちなみに少年は当然無保険でした)

お金で解決できること、できないこと、お金の問題すらスムーズに解決できないことが、この世にはたくさんあります。

スマホ見ながら自転車とか原付乗ってる少年少女に言いたい

ほんと、まじで危ないから、まじでやめてまじで。ママ、そういうの許さないから。50万とかで納得しないから。地の果てまで追いかけるから。まじで。

というわけで、今回はシングルマザー事件簿をお送りしました。強く生きましょう。強く。

それでも私は、シングルマザーを謳歌するよ!

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